清川泰次 雑誌、 書籍、 新聞の仕事 2024年9月28日(土)~2025年3月9日(日) |
カット原画 『読売新聞日曜版』1997年11月2日掲載 |
対象の姿を描くことにとらわれない独自の抽象表現を追求した、画家・清川泰次(1919-2000)。清川は画家として活動するかたわら、雑誌や書籍、新聞などの仕事にも携わりました。 1962年から63年には、月刊文芸誌『群像』(講談社)の表紙に、油絵具を用いた色彩豊かな面や線による抽象画を提供しました。また、1983年から95年には、住まいと日本文化をテーマとするエッセイや写真を収録した『住まいの文化誌』シリーズ(ミサワホーム総合研究所)の装幀を手掛けています。直線や曲線がのびやかに配置されたデザインには、清川が1970年代から80年代に絵画制作の中心に捉えていた、線の構成をめぐる探求の一端がうかがえます。さらに1996年から98年には、『読売新聞日曜版』で102回にわたり連載された、阿刀田高によるミステリー小説を題材としたエッセイ「ミステリー 光と影」に、カットを寄せています。この頃、清川は、アクリル絵具を用いて鮮やかな色が響き合うような作品を制作していましたが、カット原画では、さらに色鉛筆、クレヨン、ボールペンなどが用いられ、カンヴァスに描かれた絵画とはまた異なる表現をみることができます。 本展では、印刷物にかかわるこれらの仕事を、絵画作品とあわせて展覧します。『読売新聞』のカット原画は、当館でご紹介する初の機会となります。それぞれの時期に、それぞれの媒体で織りなされた表現のゆたかな展開をお楽しみください。 |
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『群像』1962年5年特大号、講談社 |
《群像表紙》 1962年 |
『読売新聞日曜版』1998年3月29日 連載「ミステリー 光と影」第93話 (文・阿刀田高、画・清川泰次) |
カット原画 『読売新聞日曜版』1998年3月29日掲載 |
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ギャラリートーク承ります 〇当面の間、休止しております。 この展覧会の作品についてもっと知りたい方、担当学芸員が作品を鑑賞しながら解説いたします。 グループ(5名以上)でのご鑑賞の際に、ぜひご利用下さい。 *入館料のみ(別途料金不要) *希望日の1週間前までにご連絡ください。 (ご希望日によっては、調整ができない場合もございます。ご了承ください。) 問い合わせ: 03-3416-1202 kiyokawa.taiji.annex★samuseum.gr.jp (★を@に変えて送信してください) |
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